松山市への移住はアリ?首都圏在住ファミリーが知っておきたいリアルな話
2026.06.24
2026.06.24

「移住を検討しているけど、松山市も候補に入れたい!この街は自分たちに合っているかな?」
そんな疑問をお持ちの方へ。
首都圏での暮らしに疲れを感じている方、多いのではないでしょうか。毎朝の満員電車、上がり続ける家賃、子どもを遊ばせる場所すら混み合う週末。
「もっとゆとりのある暮らしがしたい」と感じるのは、決してわがままではありません。
本記事を書いているのは、本サイト「イエタッタ愛媛」で家づくりや地域の情報を発信している専門ライターです。
結論からお伝えすると、松山市は「ほどよい田舎」を求める首都圏ファミリーに、相性の良い移住先です。
この記事では、以下のポイントを整理してお伝えします。
読んでいただければ、「松山市への移住が自分たちの暮らしに合っているかどうか」を、具体的な根拠をもとに、自分自身で判断できるようになります。
ぜひ、最後までご覧ください。

まず簡単に、松山市の基本情報をご紹介していきます。
松山市は愛媛県の県庁所在地で、人口は約49万人。四国最大の都市であり、政令指定都市と一般市の中間に位置する「中核市」に指定されています。
市の中心部には、大型商業施設・百貨店・アーケード街(大街道・銀天街)が集まり、スーパー・ドラッグストア・病院・銀行・市役所まで、すべて徒歩や路面電車で完結できる街です。
少し足を伸ばせば、瀬戸内海や四国の山々、そして日本最古の温泉地・道後温泉も市内にあります。
県内ではもっとも「都会」ではあるものの、「ちょうどいい規模で田舎すぎない」というのが魅力で、実際に松山市を選ぶ移住者も増えています。
宝島社『田舎暮らしの本』が毎年発表する「住みたい田舎ベストランキング(人口20万人以上の市・総合部門)」で、松山市は2025年版・2026年版と2年連続で全国2位を獲得しています。
参考
・2025年版(全国2位):宝島社プレスリリース「2025年版第13回 住みたい田舎ベストランキング」
・2026年版(全国2位):宝島社プレスリリース「『田舎暮らしの本』第14回 住みたい田舎ベストランキング」
このランキングは、行政の移住支援制度の充実度・自然環境・生活利便性・子育て環境など、幅広い指標を総合評価するもの。「2位」という数字は、松山市の魅力を客観的に裏付けるデータと言えます。

「首都圏への出張はできそうなの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
ここで正直に、メリット・デメリットの両面をお伝えします。
松山市には「松山空港」があり、羽田・成田・伊丹・関西・中部・福岡など主要空港への直行便が就航しています。
松山市の中心部からJR松山駅リムジンバスで空港まで約15分。飛行時間は約1時間25〜35分(JAL・ANAともに1時間30分便あり)で、市内の自宅を出てから羽田空港に到着するまで概ね3〜4時間で移動できます。
参考:松山空港 空港までのアクセス、Fly Team 松山→羽田
松山市に新幹線は通っていません。
東京へ鉄道で行く場合は岡山経由のルートとなり、所要時間は約6時間。事実上、出張は飛行機一択です。
また、繁忙期や直前購入の場合は、往復航空券が6万円を超えることもあります。
仮に月1〜2回の出張であれば、年間100万円規模の交通費になるケースも念頭に置いておきましょう。
一方、JAL・ANAの松山〜羽田便は1日複数便運航されており、早朝便・夜便を活用すれば日帰り出張も不可能ではありません。
【現実的な結論】
| 出張頻度 | 判断 |
| 月1〜2回程度(リモートワーク中心) | 対応可能 |
| 月3〜4回以上 | 交通費・移動時間の負担を要検討 |
| 週1〜2回以上の出勤が必要 | 松山移住は慎重に検討したい |

次は、物価・家賃の観点で見ていきましょう。
このあたりは、移住する際の嬉しいギャップになると思います。
総務省の家計調査(2023年)の結果を報じた愛媛新聞によると、松山市の消費支出は年間268万円で全国52都市中最下位(2年連続)。
消費支出トップのさいたま市(年間412万円)と比べると、その差は約144万円で、月換算で10万円以上にのぼります。
家賃・食費・外食費・交通費など生活全般のコストが首都圏と比べて低水準であることが、この数字に表れているといえます。
総務省「小売物価統計調査」によると、松山市の民営家賃は全国の県庁所在地と比べて低水準です。
参考として、2026年時点の間取り別の家賃目安は2LDKで約6万円前後、3LDKで約7〜8万円前後。首都圏(東京23区・埼玉・神奈川)の間取り相場と比べると、月々7〜10万円以上の差が生じるケースも少なくありません。
この差額を子どもの習い事・教育費・将来の住宅ローン・老後の備えなどに回せると考えると、松山移住の経済的メリットの大きさがイメージしやすくなるでしょう。

松山市は子育て環境も充実していて、とくに医療や自然の観点で高く評価できます。
ます、子育て世代にとって嬉しい、子ども医療費助成制度の充実です。
2023年12月より制度が拡大され、18歳に達した日以後最初の3月31日まで(高校3年生相当まで)、保険診療の入院・通院にかかる自己負担分が全額助成されます。
医療機関の窓口で受給者証を提示するだけで、支払いは原則不要です。
「子どもが夜中に急に熱を出した…」というとき、頼りになるのが、松山市急患医療センターです。
365日24時間対応の小児救急体制が整っており、いざというときに駆け込める場所があるのは子育て世代にとって大きな安心材料ですね。
なお、松山市は市内のどこに住んでいてもかかりつけ医を見つけやすい環境にあるのも特徴です。
参考:松山市 夜間の内科・小児科の応急診療(松山市急患医療センター)
市街地を少し離れれば、海・山・川が車で30分以内に広がります。
瀬戸内海でのシュノーケリング、四国の山でのハイキング、みかん狩りなど、首都圏では難しかった「自然の中でのびのびした子育て」が、松山市なら日常にすることができるのです。

住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」によると、土地付き注文住宅の所要資金(建設費+土地取得費)の地域別平均は以下のとおりです。
| エリア | 建設費 | 土地取得費 | 総額 |
| 首都圏 | 約3,506万円 | 約2,285万円 | 約5,791万円 |
| その他地域(愛媛県含む) | 約3,549万円 | 約985万円 | 約4,534万円 |
| 差額 | — | — | 約1,257万円 |
▶ 出典:住宅金融支援機構「2024年度フラット35利用者調査」
さらに松山市内の工務店・ハウスメーカーの実績によると、市内での土地付き注文住宅の総額は4,500万〜5,000万円台が多く、上記のデータ「その他地域」とも概ね一致します。
参考:松山市の注文住宅の相場は?費用を抑えて後悔しない家づくりのコツを解説
首都圏(約5,791万円)との差は、ざっくりですが約700万〜1,200万円ほどでしょうか。同じ予算なら、松山市では庭付き・駐車場2台分などの注文住宅が視野に入りそうです。
それだけでなく、土地代取得費は首都圏の約半額なので、建物にかける予算次第ではよりコストを抑えることもできるでしょう。
なお、松山市の土地代は以下のデータも参考にしてみてください。

松山市では、移住者の住宅取得を後押しする補助金制度も整っています。
【対象】
県外から移住し、3年以内に住宅を取得した子育て世帯
【補助額】
基本20万円 + 15歳未満の子どもが2人以上の場合さらに20万円加算 (最大40万円)
※予算枠があるため(年間約15世帯程度)、住宅契約の2週間前までに申請が必要
詳細はこちら
⇒いい、暮らし。まつやま 「移住者定着支援事業補助金」の受付中!
【対象】
首都圏等から松山市に移住する子育て世帯
引越し費用の一部補助(詳細は松山市窓口へ要確認)
詳細はこちら
⇒いい、暮らし。まつやま 「まつやま・家族いらっしゃい事業補助金」の受付中!
【対象】
市内の空き家を取得・改修して移住する方
【補助額】
改修費用の2/3(最大420万円)
詳細はこちら
⇒いい、暮らし。まつやま 「移住者住宅改修支援事業補助金」のご案内
補助金はすべて予算枠があり、また、制度内容は年度により変更されることがあります。
必ず最新情報を松山市役所まちづくり推進課(TEL: 089-948-6095)や移住ウェブサイト「いい、暮らし。まつやま。」でご確認ください。

ここでは、松山市への移住の流れを解説していきます。
とはいえ、「いきなり移住はハードルが高い…」という方も多いと思うので、行動しやすい現実的なステップをまとめました。
松山市では「まつやま移住コンシェルジュ」が、メール・電話・Zoom(ビデオ通話)で無料相談に対応しています。
【松山市役所担当窓口】
089-948-6095(平日 8:30〜17:15)
【首都圏まつやま移住相談窓口】
千代田区平河町2-4-1 日本都市センター会館11階(松山市東京事務所)
首都圏在住者でも、東京都内で対面相談できるのは心強いポイントです。
まず「どんな補助金があるか」「どのエリアが子育てしやすいか」など、気軽に聞いてみましょう。
次に、松山市が提供している「お試し滞在補助金」を利用してみましょう。
県外在住者が松山市を視察する際の、宿泊費・交通費・レンタカー代の一部が補助されます。
「まつやま移住体感ツアー(1泊2日)」などのパッケージイベントも定期的に開催されており、先輩移住者との個別相談や、子育て環境・住宅エリアの視察がセットになっています。
松山市に実際に足を運んで「自分たちの暮らしのイメージ」をしっかり描いてから決断できるので、ぜひ活用してみてください。
実際に移住を決めたら、移住後3年以内に住宅を取得することで各種補助金の申請が可能です。
また、移住者同士の交流会「まつやま日和」も定期開催されており、引越し後のコミュニティ形成もスムーズに行えます。
まつやま日和についてはこちら

松山市移住に向いている人・向いていない人の整理をしておきます。
移住の判断材料として、ぜひ役立ててみてください。

松山市にかぎらず、愛媛県の移住に魅力を感じているようでしたら、当サイトにある以下の記事も参考にどうぞ!
愛媛県への移住はどう?メリット・デメリットや仕事・支援制度など徹底解説
愛媛県への移住はどこがおすすめ?エリアを目的別にまとめました!
愛媛県への移住で失敗しないために。後悔を防ぐ方法を徹底解説!
改めて、松山市移住の魅力を整理します。
「完璧な移住先」などというものはありませんが、「首都圏の慌ただしさを抜け出して、家族でゆとりある暮らしをしたい」という方にとって、松山市はきわめて現実的かつ魅力的な選択肢です。
まずは無料のオンライン移住相談、または松山市の東京事務所への問い合わせから一歩を踏み出してみてください。
実際に現地を見ることで、「ここに住んでいる自分」がきっとイメージできるはずです。
【松山市移住相談窓口】
まつやま移住コンシェルジュ(松山市役所):TEL 089-948-6095(平日 8:30〜17:15)
首都圏まつやま移住相談窓口(東京事務所):TEL 03-3262-0974(平日 9:00〜17:45)
松山市移住ウェブサイト「いい、暮らし。まつやま。」
※本記事の情報は2026年6月時点のものです。補助金制度の詳細・対象条件・予算枠は年度により変更されることがあります。必ず最新情報を松山市の公式サイト・相談窓口にてご確認ください。
もし、移住先で家づくりも検討するようでしたら、当サイト「イエタッタ愛媛」もご利用いただけたら嬉しいです。